2019/02/01 02:00

アトピー性皮膚炎はかつては幼児の病気でした。

乳幼児のアトピー性皮膚炎は体質的に皮膚の角質層の保湿機能が弱いために起こるもので、その発症のきっかけは、卵や牛乳プリンなどといった食品、それに家の中のほこりダニなどのハウスダストと呼ばれるものです。

しかし、近年のアトピー性皮膚炎子どもだけでなく大人もかかり、しかも症状がかなり重い人もいます。

これは大気汚染や室内汚染?のもとになっている化学物質など、生活環境の悪化が原因と考えられています。

さらに、アトピー性皮膚炎の患者は大都市や工場地帯に多いことから、広い意味での環境汚染が深くかかわっていることは間違いありません。


目、呼吸器、皮膚はつねに直接酸素にさらされているので、活性酸素が原因で起こる疾患が多く起こります。

アトピー性皮膚炎の人は、酸化物質を活性化する力平均値よりも低いことがわかっています。

そのうえ、不飽和脂肪酸の脂質を多く蓄えていて、これが活性酸素の攻撃で過酸化脂質に変化してしまうのです。

そのため、皮膚の角質層の保湿?機能が弱まって皮膚が乾いてしまい、アトピー性皮膚炎がさらに悪化してしまうのです。


したがって、アトピー性皮膚炎を改善するには、薬剤の塗布や摂取食品の制限という対処療法だけでなく、体内の過酸化脂質を増やさないようにすることです。

そのためには、脂肪分の摂取量を控え、体内での活性酸素の発生量をできるだけ抑え、化学物質や窒素酸化物などに侵されない生活環境を整えることが大切です。