2019/01/30 06:00

脳の血管壁が動脈硬化でもろくなって出血したり、血栓が詰まって血流がストップすると、脳血管障害を起こし、その先の細胞が死滅します。

脳の各部分は運動機能?や言語機能?などを分担してつかさどっており、たとえば、脳卒中で脳の右側の運動機能をつかさどる部分の神経細胞が破壊されると、左半身が動かなくなるといった「半身不随」の後遺症が出ます。

脳は酸素の消費量が最も多い臓器で、体内で消費される約20%の酸素を消費します。酸素は全身のコントロールや記憶、判断、感情などの精神活動のエネルギーとして使用されます。

脳は単に酸素の消費量が多いだけでなく、細胞内ではより多くの活性酸素(ハイドロキシルラジカル)が生成されます。

さらに、脳神経の細胞膜は不飽和脂肪酸を多く含んでいるため、酸化によって活性酸素の一種である過酸化脂質を生成しやすくなっています。

したがって細胞はほかの臓器と比べ、それだけ活性酸素にさらされやすいのです。