2019/01/29 03:00
肥満そのものは病気ではありませんが、肥満は活性酸素の攻撃対象となります。
肥満になるとそれだけ体重が増え、体中に血管が増えることになり、活性酸素にさらされる面積が大きくなります。
男性に多い内臓脂肪型肥満で上半身に脂肪がつくタイプは、糖尿病、動脈硬化、痛風、尿路結石の合併症を伴うことが多く、中年の男性に多い腹部の内部に脂肪がつくタイプは糖や脂質の代謝異常、高血圧を合併することが多く、動脈硬化と関連が高い傾向です。
国内では2008年4月から始まる特定健診制度(糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査)では、メタボリックシンドロームの概念を応用して糖尿病対策を行う事を目指し、40歳から74歳までの中高年保険加入者を対象に健康保険者に特定健診の実施を義務化すると共に、メタボリックシンドローム該当者、または予備軍と判定されたものに対して特定保健指導?を行うことを義務づけました。
メタボリックシンドロームでは、10年後の虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)の危険度が、正常な人に比べ36倍も高くなります。無症状でも、運動負荷心電図により虚血性心疾患の有無を調べたほうがよいでしょう。
日本肥満学会(JASSO)の基準
腹囲男性85cm、女性90cm以上が必須。かつ
・血圧130/85mmHg以上。
・中性脂肪150mg/dL以上またはHDLc40mg/dL未満。
・血糖?110mg/dL以上。
の3項目中2項目以上。