2019/01/27 08:00

糖尿病はホルモンの病気で潜在的な患者も多く、合併症が恐ろしく、発症すると管理が難しく、合併症が大変恐ろしい病気です。
私たちは食事から摂取したでんぷんを体内で酵素により分解し、ブドウ糖にします。ブドウ糖は血液によって体のすみずみまで運ばれ、エネルギーとして使われます。
そして、この血液中のブドウ糖(血糖)の量は「インスリン」というホルモンの働きにより、常に一定になるように保たれています。
しかし、インスリンの生産が衰えたり、インスリンが生産されてもそれを受け取るシステムに異常が起きてインスリンの働きが鈍くなってくると、血糖が増えてしまいます。そしてこの状態が長く続くと、常に血糖?の多い状態、つまり糖尿病となります。
インスリンを分泌するには、生体を維持するために必要なエネルギー源のATP(アデノシン3リン酸)―ミトコンドリアが酸素を利用して作る―を消費しなければなりませんが、細胞内のミトコンドリアが活性酸素によって傷つけられると、このATPの製造効率が落ちてしまいます。
すると、インスリンを分泌する量が少なくなってしまい、、その結果、血糖?が増えてしまうのです。
また、その消費によってインスリンを分泌するすい臓にあるランゲルハンス島のβ細胞?はもともと抗酸化力が弱く、その分余計にインスリンを生成する働きに影響が出て、血糖はさらに下がらなくなるといわれております。
糖尿病は「国民病」と言われるほど、患者とその予備軍とされる人々の多い病気です。
成人、特に中年以降の人が発病するケースが多く、肥満や運動不足、偏食などによって起こり、特に恐ろしいのは自覚症状もなく病気が進行し、長い年月を経て初めて様々な障害があらわれてくることです。その時はすでに、動脈硬化や腎臓病、網膜症、神経障害などの合併症を起こしています。さらに、糖尿病性腎症が進行すると腎臓透析を行うことになります。