2019/01/24 05:00

動脈硬化で内側が狭くなった心臓の動脈で血流が滞ったり、詰まったりすると、そこから先の細胞が壊死して、おそろしい狭心症心筋梗塞を起こします。

心臓に酸素と栄養を送り込むのが心臓を冠のように取り巻いている「冠動脈」はとても太く、弾力に富んでいます。ですから、血管壁が少々もろくなっても破れたりすることはありません。

しかし、動脈硬化により冠動脈が狭くなって血液の流れが悪くなったり、止まったりすることがあります。これを「虚血」といい、虚血によって起こる心臓の病気を「虚血性心疾患」といいます。

また、活性酸素によって酸化された悪玉コレステロールマクロファージに取り込まれ、血管壁内にたまり、血管の内腔をふさぎ、血流が十分に流れなくなると、細胞が酸欠となり、心臓に一時的な痛みが襲います。これが「狭心症」です。

そして、狭くなった箇所が完全に詰まって酸欠状態が続くと、その組織は死んでしまいます(壊死)。これが「心筋梗塞」です。やはり、猛烈な痛みを伴います。

これらは冠動脈の硬化が発端で、そこには活性酸素がかかわっています。